Plastic Tree春ツアー「doorAdore」東京公演ライブレポ
2018年5月9日(水)
PlasticTree SpringTour2018「doorAdore」東京公演@中野サンプラザ
この日を指折り数えて待っていた…!
▼セットリスト▼
1.遠国
2.恋は灰色
3.サイレントノイズ
4.曲論
5.落花
6.いろつき
7.残映
8.エクジスタンシアリスム
9.ユートピアベリーブルー
10.念力
11.scenario
12.静かの海
13.ノクターン
14.雨中遊泳
15.サーチ アンド デストロイ
EN
1.春咲センチメンタル
EN2
1.マイム
2.メランコリック
3.Ghost
天気は曇り。風が冷たい。
Only Shallowではなく抑えめなSEでメンバーが登場。スクリーンにドアが映し出され、ゆっくりと開いて、開演。
1曲目の「遠国」からプラの世界観に引きずり込まれる。ギターもベースもドラムもシンプルなのに、洪水みたいに頭に響いてくらくらする。ギターソロがもうかっこよくてかっこよくてたまらんかったです。
2曲目はアルバムの流れのとおり「恋は灰色」。間奏ではステージの照明が落ちて、ベースソロ(というのかわかんないけどギターソロの前のところ)では正くんに、ギターソロではアキラさんにスポットライトがぱーんと当たる。スタイリッシュ…!かっこいい…!
そして息を吐く間もなく「サイレントノイズ」。当然かっこいい。
かっこいい以外の感想が出せないのは致し方ない。ほんとにかっこいいんだもの…!
有村さんが少し喋って、「曲論」へ。
意外とノれる一曲。正くんがパタパタ足でステップ踏んでてかわいくて目が離せなかった。おじさんなのになんでそんなにかわいいの…。
「落花」は個人的にはライブで聴くのは初めて。「なぁ誰かいつまでも〜」のところ、有村さんの声が掠れて、それでいてきれいで、危うくガチ恋しかけました。あそこの手拍子で生まれる会場の一体感がとっても好き。
その次は、どうなるのか気になってた「いろつき」。フェードアウトと見せかけて戻ってくるあのアウトロは再現するのかとか(笑)。しませんでしたね。
「残映」では有村さんの歌声が伸びる伸びる!完全に脂のってる感じ。最高…。ライブ最高だよ…!
正くんがMCをそつなく務め、いい感じにまとめたと思ったら。「ドアドッドア」そこで噛むんかい。
有村さんに「最終日なのに」と突っ込まれ「そこがほかのバンドと一味違うでしょ」とはぐらかす正くん。仲良しでかわいい…。
そういう有村さんも「エクジスタンシアリスム」かなり怪しかったけど(笑)。言える言えると豪語しすぎてフリみたいになってたしそうなるよね(笑)。
そんなおもしろかわゆおじさん達、演奏しはじめると一気にかっこよくなって魔法みたい。
「エクジスタンシアリスム」の余韻が冷めやらぬうちに「ユートピアベリーブルー」のイントロが流れ、テンションがだだ上がり。
「念力」では念力発生器(だったっけ?)使ってる人が結構いて、私も持ってくればよかったなと後悔。2階席だったので1階前方がよく見えたんですが、念力発生器の青い光がチラチラしてきれいだったなー。
拡声器を使っての「scenario」はとにかく轟音!正くんの「ここーはーどこー(シャウト)」が聞けて大満足。
次のMCは有村さん。
コールアンドレスポンスって難しいよね、うん。曲フリへの繋げ方があんまりにも強引で、MC中ずっと笑いが起きてました。
マイク片手に上着脱ぐのは至難の技なんだな。
「静かの海」が始まるとゆるーい雰囲気が一変、会場を支配するのは切ないムード。終わってから次の曲まで、少しというにはちょっと長い間があって。ステージも客席も何の音もなくて、しんとしていたのが妙に印象的だった。
そして束の間の静寂を破る「ノクターン」。アルバム発売からずっとライブで聴けるのを楽しみにしていた曲。優しいベースが胸に沁みる。
「雨中遊泳」では黒い傘が登場。曲終わりに傘をとじる音がホール内に響いて若干シュール。
本編ラストを飾る「サーチ アンド デストロイ」はドラムがとにかくかっこよかった。ケンケンまじ輝いてる…。
アンコールは春咲センチメンタル。
照明と演出でいい曲感増し増し。桜がじゃんじゃん降ってて、キラキラで。
あーこんなにいい曲だったんだって再確認するライブあるある。
ダブルアンコールはケンケンがひとりひょこひょこと現れ、なんかフリーダムにMC。「老体に鞭を打たせないで」わろた。
やがて正くんがビール片手に登場。
舞台袖にいたのに全然気づいてもらえないアキラさんもしびれを切らして登場。やっぱりビール持参。
3人でわちゃわちゃ会話中、有村さんがやっと登場。その手にぶら下げてるカゴはなに…?お酒ですか。そうですか。
「デパ地下のおばさん」とアキラさんに評されてたけど、カゴから出したビールとおつまみをせっせと配る姿はまじおばちゃん。渡されたおせんべいをケンケンにあげにいく正くん、「アルコールを控えろっ」と吠えたそばからビールに口をつけるアキラさん、しれっと責任転嫁する有村さん等々見どころしかなかった。
ケンケンのMCに厳しい有村さんはもはやライブの名物。でも今日はちょっと優しかった気がする(笑)
マイムのあと、有村さんからスペシャルゲストのお知らせ。
「清春様です」?!?!
困惑と歓喜の歓声が響く中、ほんとに出てきたよ清春さん。びっくり。歌ってるところ以外をお見かけするのは初めてで話し声が低くてもう一度びっくり。
清春さん出てきてからの有村さん、デレデレそわそわ挙動不審で、ハグされて崩れ落ちたり、もう恋する乙女じゃん…。
メランコリックを清春さんと披露。
歌詞飛ばしまくってるのに一切動じず歌い上げる、ほとばしる貫禄と気品。すごいな清春様。そして歌めちゃうまいな。
アウトロが終わるのを待たずステージを去っていかれたのですが、それがまた優雅なの。
得した気分…。次があればその時はもっと大きい文字のカンペを用意して差し上げてください。
清春さんとふたりで歌ってるのを聴けて、有村さんも楽しそうですごく良かったんですけど、ここでヨカッタネー豪華ダッタネーで終わらないのがプラです。
キレッキレのゴリッゴリのGhostで終幕。
かっこいいよおおおおおお!!!
やっぱり最後は4人で締めてくれないと!!!
光と爆音が渦巻く情景が、今でも頭の中でくりかえし再生されます。あーよかったなーほんと。
ケンケンが客席にスティックを投げ、有村さんが負けじと(?)ステージに残ってた桜吹雪をぱぁっと撒き、
ふたりでステージ真ん中に移動して、ケンケンがファンサービス満点な一言をくれたんですけど。舞い散る(有村さんが舞い散らせてる)桜の中ですしざんまいのポーズで言うの面白すぎるからやめて(笑)
全部が終わって、はけていく有村さんが残した言葉は「またすぐに」。
そんなん言われたらまたすぐライブ行っちゃうよね。パシフィコのチケットとらなきゃ…(使命感)。
ブックカバーがんがん使ってファンアピールしてゆきたい。誰かしらに。